2012年03月24日

映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

ひとり映画。
ちょっと最近マイブームになりつつある*

今日は
『大津波のあとに』 by 森元修一
 2011年3月11日に発生した東日本大震災。その2週間後の仙台、東松島、石巻を撮影した記録。
児童108人中74人が津波にのまれてしまった石巻市大川小学校を中心に描いた。

『槌音』 by 大久保愉伊
 故郷の岩手県大槌町が被災、家族も被害に見舞われた監督が、津波に流されることを免れた震災
前の貴重な映像を編み込んで綴った詩。

映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。
公式サイト⇒http://fartheron.soragoto.net/index.html


この映画は本当に、言葉にできないほど衝撃的で。

なぜかというと、この映画の舞台となっている場所に、
震災の2週間後まさに同じ日、私はいたから。

3月25、26、27、28・・・と時間軸でドキュメンタリーが進んでいく。






1年前がフラッシュバックした。


(すべての写真は私自身が昨年、石巻・女川で撮影したものです)

建物が一掃され、焼け野原のような街並み。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

小学校の廊下についた海面が残した横線。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

先に歩くこともできないようながれきの山。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

遺体を運ぶ自衛隊。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

まだ水が引かず残る魚の死骸。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

吹っ飛んだ墓石。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

押し流され道路を阻む船。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

家族を捜す無数の張り紙。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

3月11日で止まった黒板の予定表。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

電気がなく真っ暗すぎる夜。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

がれきの積まれた避難所の外で遊ぶ子どもたち。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

泥にまみれたランドセル。
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。

生徒が全員そろわない卒業式・・・・・・・
映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。


一歩一歩、映画の中を自分が歩いているような感覚がして、
あの無力感が戻ってきて、
あのときの臭いまでしてきた。

映画はあんなにもリアルだけれど、
ひとつ、どうしても伝えられないのは臭い。

海水をかぶった街は、家は、ゴミは、本当に異臭を発していた。
私たちはマスクをつけないと、がれき撤去ができなかった。

その臭いが伝わってくるような、リアルさでした。


この映画は、
ひとりでも多くの人に観て感じてもらいたいって思ったので、
シェアします。

私たちが忘れてはいけないことがあります。

映画『大津波のあとに』『槌音』そして私の1年前。
東北の方々の力強さには、
自分なりにできる形でエールを送りたいと思います。
一日も早い、被災地の復興をお祈りします。


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Posted by サヤカ at 06:55│Comments(2)震災
この記事へのコメント
私も宮城県に行きました。宮城県に着くと今までテレビでしか見たことがない復興とは言え難い現状が目の前にあって自分の無力さを感じました。
Posted by 仲村ゆき at 2012年03月24日 10:57
さやかちゃん。
本当に忘れてはならない大きな出来事でしたよね。
私も翌日から2週間地元で朝から夜中まで活動しました。
そして、物資集めて3月末に石巻市、女川町へ
行きました。
あの光景は、まるで昨日のことのように目に焼きついています。

絶対に忘れてはならない出来事ですよね。
被災してすべてを失ったけれど、幸い家族全員が助かった友達一家
アパートで新しい生活を始めてはいますけど、引き続き私もできることを
しています。そしてこれからも・・・
Posted by HIROMI at 2012年04月16日 01:58
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    コメント(2)